有機栽培の伝道師。福島県有数の有機JAS認定者。「しおざわ農場」塩澤靖浩さん

有機農業の第一人者・金子美登さんに師事。

塩澤さんは大学院修了後、8年間のサラリーマン生活を経て農業の世界へ飛び込んだ。大学ではインド哲学を専攻していた。どことなく哲学者的な雰囲気を醸し出している。5年ほど前、埼玉県小川町にある「霜里農場」の門を叩き、1年間有機栽培を学んだ。金子さんはNHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀」でも紹介された。化学肥料・農薬等に依存せず、身近な資源(自然エネルギー)を生かす。食物だけでなくエネルギーも自給して 自立する農法を目指し、「小利大安(小さい利益でも大きな安心)」をモットーに1971年から有機農業を続けているパイオニアである。果たして塩澤さんはなぜ有機農業の世界への転身を考えたのか。

自然への憧憬。晴耕雨読の世界に共感。

大学院修了後、大手フードサービス会社へ就職し、その後葬儀社へ転職した。人の死に接するにつけ、人生を見つめ直すきっかけができたという。自然を愛し、休日には尾瀬や奥多摩、白神山地などで山歩きをしていた。ある日、“自然"と“農業"がイメージとして結びついた。金子美登さんの記事が掲載されていた書籍との出会いも、農業へと進む道標となった。「霜里農場」からは年間7~8人が北海道から沖縄まで全国へ巣立っている。1年間、食事付きではあるものの、住み込みかアパート暮らしで、無給で学ぶ。それなりの覚悟は必要だった。しかし、脱サラした人やフィリピン、アフリカ、中南米、フランスなどから真剣に有機農業を学ぼうとしている仲間に触発された。間違いない。これが自分の生きる道であると。

「西郷村で有機農業を広めたい!」。

「しおざわ農場」を始めて5年が経った。もちろん有機農業を西郷村で根付かせたいという志はあるが、そろそろビジネスとして考える時期が来たと感じている。夢に共感を抱いてくれる仲間と自分たちがつくった有機野菜を多くの人たちに食べて笑顔になってもらいたい。3年以上無農薬栽培を続けている資料を福島県へ提出し、有機JASの認定を受けた。米生産農家であれば県内に50農家ほど、野菜となるとハードルは高く、塩澤さんを含めて数人である。そんなスキルと経験を生かして3~4農家の農業法人なり生産者組合をつくって、県外・全国のお客様にも「しおざわ農場」の野菜を届けたい。夢の実現に向けて、新たなシーズンがスタートした。

年間60種類の野菜を栽培する大地で家族と共に生きる。

塩澤さんの奥様も「霜里農場」で学んだ農業家であり、頼もしい2代目も伸び伸びと成長している姿を見るにつけ、笑顔がこぼれた。人力で堆肥を撒き、草取りをするのは容易なことではない。蚊やブヨに悩まされることも日常茶飯事。しかし、家族の存在と畑から眺められる那須連山の雄大な姿に大きな力をもらっているという。将来的には“循環型農業"を目指したいと抱負を語った。アグロフォレストリー(森林農業)。日系ブラジル人が実践しており、日本でも江戸時代から続く農家では行われているという。落ち葉が自然の肥料となり、安全・安心な農作物を育む。埼玉県小川町の全農家は金子さんの尽力により有機農業に取り組んでいる。子供の頃から農業と触れ合い、後継者が育っていく。そんな村づくりも塩澤さんの視野に入っているのかも知れない。

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